喫煙と消化器系
鎌田武信*1
辻 晋吾*1
川野 淳*1
はじめに
たばこは種々の消化器疾患の経過に良きにつけ悪しきにつけ影響を与えることが知られている。特に喫煙が消化性潰瘍の発生と治癒に与える影響は古くから注目されてきた。ところが、喫煙がどのようにして消化器に影響を与えているかについてはあまりわかっておらず、たとえば、潰瘍の発生と治癒に重要な因子である胃酸の分泌や粘膜微小循環が喫煙でどのように影響を受けるのか精密に検討されるようになったのは最近のことである。喫煙の消化器癌の発生・抑制に与える影響については本書の他稿に譲ることとし、本稿では喫煙が影響する消化器疾患と消化器機能について臓器別に述べる。
喫煙と上部消化管
1)喫煙と潰瘍の発生
喫煙が消化管の疾病に関連していることは古くから指摘されてきた。特に喫煙と消化性潰瘍との関連については1929年にGray1)が喫煙を中止すると潰瘍の治癒が良くなると報告して以来多くの報告がある。たとえば、喫煙者や禁煙している喫煙者では十二指腸潰瘍発生の危険率が非喫煙者の5倍となるという報告2)や、大学卒業生にアンケート調査を行い、喫煙者の3人にひとりに消化性潰瘍がみられるとした米国の報告3)などがよく知られている。また、Ainley4)らは喫煙者では消費したたばこの本数が増加するにしたがい胃・十二指腸潰瘍の発生率が上昇すると述べている。北欧で行われたいくつかの研究5-7)で、喫煙は性差や年齢にかかわらず潰瘍の危険率を上昇させることが報告されている。第一次世界大戦中に男性喫煙者は著しく増加したが、最近では男性喫煙者が減少しているのに対し、女性喫煙者が増加している。消化性潰瘍は男性に多く見られる疾患であるが、将来女性喫煙者の増加に伴い女性にも消化性潰瘍患者が増加するかも知れない。
酒やコーヒーはたばことともに代表的な嗜好品である。コーヒーや酒だけを摂取した際に潰瘍の発症に影響が現われるか否かについては意見が一定していない10)12)-15)が、大学在学中にコーヒーかたばこを嗜んだ者が消化性潰瘍にかかる危険度はいずれもそうでない者の1.4倍であり、両方嗜んでいた者では1.6倍とさらに発症リスクが高まるという報告がある3)。
2)喫煙の潰瘍治癒への影響
喫煙と潰瘍治癒との関係についても多数の報告がある。われわれは、初回の内視鏡検査で活動期の潰瘍が発見され、その後2週間間隔で内視鏡による経過観察のできた胃潰瘍患者143症例を対象とし、潰瘍の治癒にどのような因子が重要であるかを多変量解析により検討した8)。その結果、潰瘍の大きさ、位置、患者の年齢や胃液酸度とともに喫煙の有無が潰瘍治癒の遷延に関与することが判明している8)。喫煙は潰瘍の治療効果に対しても影響を与えるという報告が多く、たとえばKormanら17)は、代表的な潰瘍治療薬であるH2受容体拮抗剤により治療した十二指腸潰瘍患者135名を喫煙群と喫煙していない群に分けたところ、喫煙していない群では治療を開始して4週後には95%の患者で潰瘍が治癒したが、喫煙群では63%が治癒したに過ぎなかったと報告している。また、たばこの本数が増えるほど潰瘍の治癒率は低下したという17)。潰瘍患者を無作為に2群に分け、医者も患者も投薬内容が判らないようにして、H2受容体拮抗剤であるシメチジンか偽薬を与えてその効果を評価する二重盲検試験18)では、喫煙はいずれの群でも潰瘍の治癒を遷延させ、少量のアルコール摂取が潰瘍の治癒を促進したと報告されている。のちに述べるように、喫煙すると胃粘膜血流が著しく低下したり、胃運動に影響があらわれることが判明しており、これらの消化管機能に与える影響が喫煙による潰瘍治癒の遷延に関係しているものと考えられる。潰瘍の治癒にはこのほかにも、粘膜上皮細胞の増殖と遊走による潰瘍面の被覆、粘膜下層の間質(繊維芽細胞や血管内皮細胞、平滑筋細胞、コラーゲン繊維など)の修復などが密接に関係している。ニコチンが繊維芽細胞などの増殖能を抑えるという報告もあり、上皮細胞の遊走に対するたばこ成分の影響77)や血管新生に対する喫煙の影響76)とともに、創傷治癒の面から注目される。一方、喫煙が潰瘍の再発に与える影響について、Kormanら17)は潰瘍治癒後12カ月無治療で経過をみたところ、喫煙していない群では53%が、喫煙群では84%が潰瘍の再発をみたと報告している。このほかにも喫煙が潰瘍の治癒と再発に影響するという意見は多い18)-20)が、兼高ら67)によれば、難治または再発性の胃潰瘍患者で喫煙している者では禁煙や節煙でかえって病状が悪化する場合があるという。
近年、胃炎や胃十二指腸潰瘍、さらに胃癌がグラム陰性菌であるHelicobacter pyloriの感染に伴い高頻度に発生することが疫学調査から明かとなりつつある(詳細については成書21)を参照されたい)。わが国でも胃十二指腸潰瘍患者のHelicobacter感染率は健常者のそれに比し高い22)。抗生物質を主体とした除菌療法でHelicobacter pyloriを駆除できた十二指腸潰瘍患者では潰瘍の再発がほとんどみられないことから、本菌は潰瘍の再発にも大きく影響すると考えられる21)が、その機序の詳細には不明な点が多い。いずれにしても現状では、喫煙が消化性潰瘍の発生を促進するとともに潰瘍治癒を遷延させる因子として重要であることには変わりがないが、Helicobacter感染と喫煙との関係など今後の研究の進展に待たねばならない点は多い。
3)喫煙と胃粘膜血流
喫煙が消化管粘膜および粘膜下の血流23)-28)68)-76)、消化管運動30)、各種分泌機能31)-35)、プロスタグランディン代謝36)74)75)などの消化管組織機能に影響を与えることが明らかになってきたのはごく最近のことである。この方面に対する研究が日本で進んでいることは特筆すべきであり、喫煙科学研究財団による研究助成の果たした役割を評価したい。
ニュートラルレッド色素を静脈内に注射すると、色素は胃血流と胃酸分泌に比例して胃内に分泌される。これを利用して喫煙が胃酸分泌および胃血流にあたえる影響を検討したSonnenbergら23)は、喫煙が胃酸分泌を抑制するとともに胃血流を減少させると指摘した。これと同時期に、川野ら25)68)は、ボランティアの喫煙前後の胃粘膜血行動態の変動を内視鏡を用いた臓器反射スペクトル解析法により解析し、喫煙開始後3服めですでに胃粘膜血液量が著しく減少するとともに、胃粘膜に低酸素状態が生じること(図-2)、粘膜血液量の低下は胃全体にわたっていることを明らかにした。Kamadaら37)は、頭部外傷や熱傷などの重篤な身体ストレスにさらされた患者では、胃粘膜血行が健常者のそれの約 30 %まで減少することを報告している。この時の粘膜虚血の著しい部分から潰瘍性病変が発生する。また、胃潰瘍の治癒過程において、潰瘍辺縁の粘膜血行の増加がみられるが、3カ月以上の治療にもかかわらず潰瘍が治癒しない、いわゆる難治性潰瘍患者では、この粘膜血行の増加が有意に抑制されている38)。さらに、胃潰瘍患者では潰瘍の辺縁に胃粘膜血流が局所的に増加することが電子内視鏡を用いたコンピューター画像解析により明らかとされている68)。このように胃粘膜血行は潰瘍性病変発生の重要な成因のひとつであり、治癒の遷延にも大きく影響しているが、喫煙に伴う潰瘍の発症リスクの増加や潰瘍治癒の遷延にも粘膜血行の異常が密接に関連しているものと推定される。ただし、喫煙に伴う胃粘膜血液量の低下の程度は2回目の喫煙時には弱まること68)、あるいは常習喫煙者では喫煙に伴う胃粘膜血行の低下反応は軽度となること25)が報告されている。
4)ニコチンと胃粘膜血流
近赤外線は生体に対する透過性が高いため、近赤外線に感受性のあるCCD撮像素子を組み込んだ電子内視鏡を用い、近赤外線を光源とすることにより胃の粘膜下血管を非侵襲的に可視化できる。この近赤外電子内視鏡を用いた画像解析法と臓器反射スペクトル解析法を用い、喫煙が胃の血行動態に与える影響を胃粘膜・粘膜下で同時に検討したところ、粘膜血の低下とともに粘膜下血管(細静脈)の収縮がみられ、喫煙に伴い粘膜・粘膜下が虚血に陥ることがわかった73)。このように喫煙が胃血流を減少させるメカニズムについて、Sonnenbergら23)は、ヒトにニコチンを静脈内投与し同様の結果が得られたことから、たばこ内のニコチンが胃酸分泌と胃血流を減少させる重要な因子であると推測した。しかし、Pawlikら39)のイヌを用い、胃血流に対するニコチン動脈内投与の影響を電磁流量計により検討した報告では、ニコチンは胃血流量をむしろ増加させたという。これらの相反する結果にはニコチンの用量、投与経路、血流の測定法など種々の問題が関与する可能性がある。ヒトの喫煙による血漿ニコチン濃度は常習喫煙者でも通常20~30μg/L程度であり、動物へのニコチン投与実験の結果をそのままヒトの喫煙に外挿することには問題がある。家兎を用いて胃の血管潅流系を作成し、ニコチンが胃血管系に与える影響を検討すると、ニコチンは喫煙時に検出される程度の生理的濃度では胃血管抵抗に影響しない73)。通常のたばことニコチンレスたばこを用い胃内視鏡観察下に胃粘膜血液量・粘膜酸素飽和度を検討すると、いずれのたばこを喫煙せしめても粘膜血液量の減少と粘膜低酸素状態がみられることから、喫煙に伴う胃虚血にはたばこに含まれるニコチンの影響は少ないものと考えられる27)。臓器反射スペクトル解析法やレーザードプラー法による検討では、プロスタグランディン製剤などが喫煙に伴う胃粘膜の血流低下を予防することが判明している70)71)(図-3)。また、鎮痛解熱剤であるインドメサシンを前投与して胃粘膜内プロスタグランディンを減少させておくと、喫煙に伴う胃粘膜血行の低下は増強する74)。また、つぎに述べるように、喫煙時に胃粘膜組織中のプロスタサイクリンの減少とエンドセリンの増加が観察されており、喫煙に伴う胃虚血には、これらの血管から分泌され血管に収縮性あるいは拡張性に作用する物質の増減が関係しているのかも知れない28)75)。たばこの煙には数mgのニコチンのほかに20~30mLの一酸化炭素、少量の青酸ガス、窒素酸化物など4,000種を越える物質が含まれるとされており、胃の血流異常をきたす原因物質の同定は必ずしも容易でない。喫煙が組織微小循環に与える影響としては、このほかにも血小板凝集の亢進作用29)など種々の因子が関与する可能性があり、引き続き検討する必要があると思われる。
胃粘膜は常に酸や胆汁酸、高温の食物など種々の傷害因子にさらされているが、プロスタグランディンは胃粘膜がこの傷害を防止するうえで重要な役割を有すると考えられている。また、プロスタグランディンには重炭酸イオンの分泌を促進し胃酸分泌を抑制する作用もあるが、喫煙はプロスタグランディン合成能を低下させること36)が報告されている。実際われわれが、イヌに1本のマイルドセブンの煙を吸入させ、その後の胃粘膜内プロスタグランディン量を検討したところ、プロスタサイクリンが前値の約3分の1に減少したほか、プロスタグランディンEについても減少する傾向がみられている75)。同様の結果がニコチンレスたばこを用いても得られており(表-1)、喫煙に伴うこれらの血管作動性物質の変動にはニコチンの関与は少ないものと考えられる。
5)喫煙と胃液の分泌
胃液には塩酸のほかに蛋白分解酵素であるペプシンが含まれており、喫煙はこれらの分泌を亢進させるといわれている30)。また喫煙は、十二指腸潰瘍患者の酸分泌を一過性ではあるが亢進させると報告されている31)。同様に喫煙は、H2受容体拮抗剤の夜間酸分泌抑制効果やペプシン分泌抑制効果を低下させると報告されている32)。反対にSonnenbergら23)は喫煙が胃酸分泌を抑制すると報告している。一方、膵臓から分泌される重炭酸イオンは十二指腸で胃酸を中和し、酸による十二指腸の粘膜障害を防止するうえで重要であるが、喫煙は膵液量、膵の重炭酸イオン分泌を減少させると報告されている 31)-35)。
6)喫煙と胃運動
喫煙は下部食道括約筋、幽門括約筋などの上部消化管平滑筋を弛緩させると報告されている40)。胃排泄能については、Grimesら41)は喫煙は固形物の胃からの排出には影響しないが液体の排出を亢進させると報告しているが、Millerら42)やNowakら43)は反対に喫煙により固形物の胃排出が抑制されると報告しており、必ずしも意見は一致していない。大隅らによれば、ニコチンは一部中枢神経性に胃酸分泌を促進する78)ばかりでなく、胃運動を亢進させる79)80)という。最近、潰瘍など明らかな病変がないのにもかかわらず、胃のもたれ感、胸やけなどの症状を訴えるnon-ulcer dyspepsiaが臨床の場で注目されている。non-ulcer dyspepsiaに伴う胃運動異常と喫煙との関係が注目される81)82)。
7)慢性喫煙と消化管機能
慢性喫煙と消化管機能との関係については十分な検討はされていないが、ニコチンを飲用水に混ぜラットに大量長期投与したHuiら44)は、ニコチンが胃粘膜内壁細胞数を増加させたと報告している。喫煙時にはニコチンやタールの一部は口から唾液とともに胃に送られるとされており、考慮すべき点であろう。反面ヒトでは喫煙と胃炎や胃粘膜萎縮との関係を指摘する意見もあり、喫煙と種々の消化管機能について今後も検討する必要がある45)。
喫煙と下部消化管
1)喫煙と潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎に関しては喫煙はむしろ発症を予防したりその病態を改善するという意見が多い46)-54)。1982年にHarriesら49)は健常対象者やクローン病患者ではそれぞれ44%、42%が喫煙者であったのに対し、潰瘍性大腸炎患者では喫煙者は8%に過ぎなかったと報告した。健常者では36%がnever smokerであったが、潰瘍性大腸炎患者ではその率が48%で、禁煙者の比率も健常者で20%に対し潰瘍性大腸炎患者では40%と有意に高かった。また、喫煙者と非喫煙者を比較すると、潰瘍性大腸炎の発症頻度が前者に比し後者で有意に高いことが報告されている。さらに、喫煙者の潰瘍性大腸炎患者では禁煙により病態が増悪することが知られているほか、禁煙中の潰瘍性大腸炎患者では喫煙を再開すると約半数の患者で潰瘍性大腸炎の程度が軽減すると報告されている54)。209名の潰瘍性大腸炎患者を対象に行なったアンケート調査では、喫煙者の患者の入院率は非喫煙者のそれにくらべ有意に低かったという。さらに、潰瘍性大腸炎のヘビースモーカーが禁煙した場合、手術療法を受ける危険率は17.9倍に増加したという。最近Pullanら50)は、内服薬で維持療法中に潰瘍性大腸炎が再燃した患者を対象に、ニコチンの経皮投与の効果を二重盲検法で検討した。彼らによれば、偽薬投与群では寛解率は24%であったのに対しニコチン投与群の寛解率は49%であり、臨床評価のうえでも、腹痛や排便回数の点でもニコチン投与群のほうが成績が優れており、組織学的にも改善がみられたという。喫煙による潰瘍性大腸炎の改善にも、たばこのなかのニコチンが関与している可能性があり、今後の検討を要する。ただし、ウサギにニコチンを持続皮下注射し、大腸粘膜のアラキドン酸代謝物と粘膜付着粘液を測定した結果では、これらの値にはニコチンの用量依存性の影響がみられていない51)。ニコチンがはたして潰瘍性大腸炎の病態にかかわっているのか、かかわっているとすればどの様なメカニズムによるのか、その詳細には依然不明な点が多い。一方、Motleyら52)は喫煙者では非喫煙者にくらべ直腸粘膜のアラキドン酸代謝物が減少すると報告している。また、IL-8は好中球の組織内への遊走・浸潤を刺激するサイトカインであるが、最近吉田ら86)は、活動期の潰瘍性大腸炎患者の末梢血液中の単球は健常者のそれにくらべてより大量のIL-8を産生することを報告した。喫煙者ではこのIL-8の産生が非喫煙者にくらべ低値となる傾向があり86)、実験大腸炎モデルでも喫煙負荷に伴いIL-8とTNFαの低下傾向がみられる87)。喫煙はこれらの炎症性サイトカインや炎症性のアラキドン酸代謝物の産生を抑制することにより潰瘍性大腸炎の病態を軽減しているのかも知れない。
2)喫煙とクローン病
クローン病(限局性回腸炎)に対しては、喫煙は発症の危険因子であると報告されている54)。また、クローン病患者では喫煙は再発の促進因子であるという報告がある54)。さらに、最近になり炎症性腸疾患と幼少時の受動喫煙との関連が注目されており55)56)、喫煙が下部消化管に与える影響は今後も重要な検討事項であると思われる。
喫煙と肝胆膵疾患
1)喫煙と胆嚢運動
喫煙は胆石の発生を促進させる危険因子であると報告されている57)。胆嚢の運動異常は胆石の生成に重要な役割を果たしていると推測されているが、Jonderkoら58)はヒトボランティアを用い喫煙が胆嚢運動に与える影響を検討した。彼らは2本の紙巻きたばこ(マールボロ)を試験食の摂取直後または摂取20分後に喫煙せしめ、これらの喫煙負荷が食事によっておこる胆嚢の収縮と再拡張に与える影響を超音波断層撮影装置で調べた。それによると、喫煙は胆嚢の食後収縮には明かな影響を与えなかったが、その後の胆嚢の再拡張を抑制したという。
喫煙はpancreatic polypeptide(膵由来ポリペプチド)の食事刺激による分泌を抑制すると報告されている。このポリペプチドは胆嚢の食後の再拡張に関係するといわれているので、あるいは喫煙による胆嚢運動障害に関与しているのかも知れない58)。いずれにせよ、喫煙が胆石の生成に与える影響については、機序の詳細に関して不明な点が多く、今後の検討が必要と考えられる。なお、腹部超音波検査など最近の画像診断技術の進歩により胆嚢ポリープがしばしば発見されているが、喫煙は胆嚢ポリープの発生には関連していないと報告されている。
2)喫煙と膵分泌
膵臓に関しては、喫煙が慢性膵炎発症の危険因子であるという疫学調査報告がいくつかある(例えばBourliereら59)など)。膵炎の成因のひとつに膵液分泌量の低下とそれによる膵液の濃縮が想定されている。喫煙は膵液の分泌量や重炭酸分泌を低下させることが報告されており33)-35)、喫煙が同様の機序により膵炎を増悪させる可能性もある。637例の慢性膵炎患者を腹部レントゲン検査、CT検査、腹部超音波エコーないしはERCP(内視鏡的逆行性胆嚢膵管造影検査)で追跡調査し、膵石の合併率と喫煙との関係を検討したCavalliniら60)は、1日10本以上喫煙する患者はそうでない患者にくらべ、膵石の合併が約20%多く、その合併も平均で4~5年程度早いと報告している。
3)喫煙と肝炎および肝癌
喫煙が肝炎の発生や経過に影響するという報告は現在のところ見られない。しかし、イスラエル陸軍軍人を対象に行なわれた疫学調査では、喫煙は出身地域、兄弟の数などとともに、A型肝炎ウィルス感染率に関連していたと報告されている61)。また、喫煙はB型肝炎ウィルスワクチンに対する免疫反応に影響を与えると報告されている62)。一方、肝癌に関しては、喫煙は慢性ウィルス性肝疾患患者の発癌リスクを上昇させるという報告があるものの63)、喫煙と肝癌とのあいだに明らかな関連はみられなかったという報告も多い64)。喫煙は肝臓における解毒に重要な役割を有するチトクロームP450系酵素を誘導し、カフェインなどの薬剤の代謝に関係すると報告されている65)。Linら66)は、喫煙は黄変米の毒素であるアフラトキシンが関係すると思われる肝癌好発地域での肝癌の発生を抑制すると報告している。
おわりに
喫煙と生体とのかかわりは多面的である。たばこはさまざまな化合物を含んでおり、これらが直接的、あるいは中枢神経系を介して組織微小循環、運動調節や免疫系にと多様な効果を及ぼしている。さらに、ある特定の生体機能をとってみても、それが生体全体に与える影響とその意義はその生体が置かれた状況により異なってくる。たとえば、われわれは血管新生に対する喫煙の影響を検討しつつあるが、血管新生という現象一つをとってみても、創傷治癒における血管新生と腫瘍組織における血管新生ではその生体に対する意義は全く異なるものと思われる。現在までの研究成果を見る限り消化器疾患に対する喫煙の影響には功罪相半ばするものがあるが、いにしえに「延命草」といわれたたばこの生体のダイナミズムに対する影響を検討するためには、今後このような特定の因子に対する分析的研究とともに、生体を一つの有機的統合体(ホロン)として捉え、これに対する喫煙の影響を検討しなおす構成的研究が重要となるものと思われる。
*1大阪大学医学部
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研究年報
67) | 兼高達弐、中野 実、兼高聖雄 胃潰瘍と喫煙との関係に関する研究.昭和63年度喫煙科学研究財団研究年報:681-686. |
68) | 鎌田武信、七里元亮、佐藤信紘ほか Function imaging法による喫煙と臓器機能の関連性に関する研究.昭和61年度喫煙科学研究財団研究年報:295-303. |
69) | 亀田治男、有泉雅博、山根建樹ほか 喫煙の胃粘膜に及ぼす影響. 昭和61年度喫煙科学研究財団研究年報:717-726. |
70) | 鎌田武信、佐藤信紘、川野 淳ほか 臓器・組織の微小循環動態に及ぼす喫煙の影響. 昭和62年度喫煙科学研究財団年報:708-713. |
71) | 戸田剛太郎、柴田博之、有泉雅博ほか 喫煙の胃・十二指腸潰瘍、とくに十二指腸粘膜病変に及ぼす影響. 平成3年度喫煙科学研究財団研究年報:705-714. |
72) | 鎌田武信、佐藤信紘、川野 淳ほか 臓器・組織の微小循環動態に及ぼす喫煙の影響. 平成元年度喫煙科学研究財団研究年報:670-674. |
73) | 鎌田武信、房本英之、川野 淳ほか 臓器・組織の微小循環動態、特に胃血行動態に及ぼす喫煙の影響について. 平成2年度喫煙科学研究財団研究年報:731-734. |
74) | 鎌田武信、房本英之、川野 淳ほか 臓器・組織の微小循環、特に胃血行動態に及ぼす喫煙の影響について-血管内皮の役割-. 平成3年度喫煙科学研究財団研究年報:722-725. |
75) | 鎌田武信、房本英之、川野淳ほか 臓器・組織の微小循環動態(特に大腸・胃粘膜)に及ぼす喫煙の影響とそのメカニズムについて.平成4年度喫煙科学研究財団研究年報:821-826. |
76) | 鎌田武信、房本英之、川野 淳ほか 臓器・組織の微小循環動態に及ぼす喫煙の影響-特に胃粘膜に及ぼす喫煙の影響とそのメカニズムについて-. 平成5年度喫煙科学研究財団研究年報:879-883. |
77) | 佐藤信紘、渡辺純夫、小林修ほか 消化管粘膜損傷修復プロセスに及ぼす喫煙の影響. 平成5年度喫煙科学研究財団研究年報:871-872. |
78) | 大隅義継、永田充宏、横谷邦宏ほか ニコチンとその関連物質の消化管機能に及ぼす影響に関する研究.昭和61年度喫煙科学研究財団研究年報:470-475. |
79) | 大隅義継、永田充宏、横谷邦宏ほか ニコチンとその関連物質の消化管機能に及ぼす影響に関する研究.昭和62年度喫煙科学研究財団研究年報:702-707. |
80) | 大隅義継、永田充宏、横谷邦宏ほか ニコチンとその関連物質の胃機能に及ぼす中枢および末梢作用の相互関連について.昭和63年度喫煙科学研究財団研究年報:702-707. |
81) | 戸田剛太郎、日野いずみ、有泉雅博ほか 喫煙の消化管運動機能に及ぼす影響. 平成4年度喫煙科学研究財団研究年報:809-814. |
82) | 戸田剛太郎、有泉雅博、鳥居 明ほか 喫煙の消化管運動機能に及ぼす影響. 平成5年度喫煙科学研究財団研究年報:865-870. |
83) | 北川陸生、室久敏三郎、津金綏俊ほか 潰瘍性大腸炎の病態に対する喫煙の影響. 昭和62年度喫煙科学研究財団研究年報:689-693. |
84) | 村田有志、高橋 修、二階 亮ほか 潰瘍性大腸炎の発症・再燃と喫煙に関する研究. 昭和62年度喫煙科学研究財団研究年報:694-701. |
85) | 村田有志、新井田修久、棟方昭博ほか 潰瘍性大腸炎の発症・再燃と喫煙に関する研究. 昭和63年度喫煙科学研究財団研究年報:669-675. |
86) | 村田有志、守屋信宏、吉田 豊 潰瘍性大腸炎の発症・再燃と喫煙に関する研究. 平成4年度喫煙科学研究財団研究年報:815-820. |
87) | 村田有志、石黒 陽、吉田 豊 潰瘍性大腸炎の発症・再燃と喫煙に関する研究. 平成5年度喫煙科学研究財団研究年報:815-820. |